永代供養とは?
間違いやすい
お墓購入前の基礎知識

ほとんどの人にとってお墓の購入は、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。 でも、それだけに普段聞きなれない言葉も多く、勘違いして買ってから気付き後悔してしまうということもあります。

今回は、最近よく耳にするようになった「永代供養」という言葉と誤解されやすい言葉をいくつか解説しながら 基礎知識としてまとめてみました。

お墓の供養をお寺や霊園に任せたからと言って、墓地は自分の死後のお遺骨の置き場ではありません。 それは遺された、生きている家族や知人の心のよりどころとなる場所でもあります。 このページが失敗しないお墓選びの一助となれば幸いです。

1)永代供養(えいたいくよう)とは

お墓参りのイメージ

近年お墓を探しているとよく耳にするようになってきた「永代供養/永代供養墓」は、家族にかわり故人をお寺や墓地の管理者が永代にわたり管理、供養するものです。

特に最近は「永代供養」といえば、少子化の影響などで継承者のない方々や高齢でお墓参りできないなどの事情のある方のための仕組みという傾向が強くなってきています。

江戸時代から寺院には本堂に奉安する「永代経台帳」などがありまあしたが、現代の「永代供養」は「お墓」の供養のかたちのひとつとして普及しつつあるわけです。

 

2)勘違いや誤解が生じやすい永代供養料と永代使用料と管理料

「永代供養」「永代使用料(永代料)」「管理料」「永代護持会費」など文字面をみただけでは混同してしまいそうな言葉ですね。 これを勘違いしてしまうとお墓購入の費用に大きな違いが生じてしまいます。

永代使用(えいたいしよう)料との違い

「永代供養」はいわゆる「供養」のかたちですが、お墓を買う時の費用である「永代使用料」とは異なります。

この「永代使用」という言葉は文字通り「使用する」という意味で、そのお墓に「永代にわたる供養」をつけるのが「永代供養」となります。 したがって「墓地」と「供養」とは違いますから「永代供養」の付くお墓に種類があるというのは間違いです。

ということで、あらゆるタイプのお墓に「永代供養」が付く可能性はありますが、そのスタイルは霊園寺院によりまちまちです。

管理料との違い

お墓には、マンションやアパートの管理料のように墓地の共益費用としての「管理費」があります。これは霊園では面積当たり年間数千円台程度が多く、お寺などは冥加金としての性格もあるので少し高めになる傾向があります(お寺により異なります)。

承継の心配のある方のために、その管理費を一括払いで納めることのできる墓地もあるのですが、これも言葉の意味からいえば「永代供養」ではありません。

ただ、それを「永代供養」「永代護持」と呼ぶ墓地もありますから、「永代使用」と同様に誤解が生じやすく、実際に管理事務所などで確認が必要です。 いずれにしても最近増えてきた「お墓の永代供養制度」は、いろいろなタイプがあるので単純に金額だけで比較すると間違える可能性がありますので注意しましょう。

 

3)永代供養の費用と相場

お墓参りのイメージ

永代供養は、永代使用料や管理費、墓石などとは異なる種類の費用なので注意が必要です。

ただし、霊園や寺院によっては「永代供養付きのお墓」や「永代使用料+墓石+永代供養付き」といった一式で表記するところもあります。

このように費用の切り分けは難しい場合がありますが、たとえば合葬墓(共同使用)や個人墓(一人用)などは安く10万円から50万くらい、また、首都圏で一般的なお墓に永代供養をつけるものだと普通のお墓の永代使用料と墓石工事代の費用100万円程度から200万程度に+20万~30万といったところでしょうか。(もちろん、個々の霊園や区画、石の種類などによって異なります)

また、永代供養はひとりひとりについての供養料ですから、埋葬される人数が増えればその分費用も増えていきます。普通のお墓にして命日の法要をするだけの方が安くつくというケースもあります。

ちなみに、同じようなことが個人墓などにもあり、1体だけなら安くても、夫婦と子供で3人以上になると、家族全員が何人でも入れる普通のお墓の方が安かったとなることが少なくないです。

 あとで、失敗したと思って買いなおす方もいますが、やはりそれはもったいないので、あらかじめよく聞いて検討しましょう。

4)永代供養と合祀

これまでみてきたように「永代供養」と「お墓のタイプ」は組み合わせが決まっているわけではありません。

ただし、墓地不足という時代背景もあって、永代供養付きの合祀墓あるいは共同墓という形態もよくみかけます。あるいは使用期限を何年までと切って、その後は合葬墓にまとめるというものも多いです。

その場合は、すべてのお遺骨を混ぜてしまう事が多いので、関東地方の埋葬方式である「骨壺で一体ずつ埋葬」して、将来家の引っ越しなどの時にはその遺骨を受け取り改葬するといったことはできなくなります。

あとになって「ちゃんとしたお墓を建ててあげたい」と思ってもお遺骨を入れられませんし兄弟家族に分骨を求められても分けて渡すお遺骨がないということになります。